岡:患者さんやそのご家族など、病院を訪れる方々は多かれ少なかれ何らかの不安を抱いていらっしゃるものです。新病棟 では、少しでもその不安を和らげてもらうために、オリジナルのホスピタルアートを設置する計画を進めています。アートの制作を依頼したのは、本学教育学部 の卒業生で、今は東京でクリエイティブユニットKIGI のアートディレクターとして活躍中の渡邉良重さんです。渡邉さんは普段はグラフィックデザインを中心としてプロダクト、洋服、作品作りをされていますが、 ホスピタルアートにはどんな思いで取り組んでおられますか?
渡邉:まず、母校・山口大学に関わることができることを、とても光栄に思っています。ホスピタルアートを手掛けるのは 今回が初めてですが、自分の原点の1つである山口大学で、新たな挑戦ができるのがとても嬉しいです。 アートは人によって受け止め方がさまざまですし、どんな風に感じていただいてもよいのですが、私としてはさきほど学長がおっしゃったように、病院に不安な 気持ちで訪れた人がホッとできるような、気分転換できるような心地よい空間を作れたら…と願って制作に取り組んでいます。