今回の再整備計画では、当初から病院将来像検討会に参加して、看護部としての意見や要望を伝えてきました。特に設計段階では、現場から要望の 多かったナースステーションや仮眠室、休憩室の拡充とプライバシーの確保、セキュリティの強化、動線の短縮など、看護職員の声、患者さんのアンケートの 声、自分自身が病棟を行き来する中で感じることをまとめて提言し、大部分を盛り込んでいただきました。
特に、フロアの中心にナースステーションを 配置することでフロア全体の病室を見渡すことができる「見守りハイケア病棟」の誕生は、とても嬉しいニュースです。また、感染対策や患者さんの静かな療養 環境も考えて、病室の外側にトイレや洗面台を設置することで、感染対策に好ましいだけでなく、患者さんの夜間のトイレ利用時の転倒にも素早く対応して、安 全を守ることができるのです。
一方、患者さんにとっては、静かな療養環境とゆとりあるスペースの両方が実現します。入院される患者さんにとって、病院は生活の場です。採光や眺望にも配慮して、今まで以上に快適に、少しでも明るい気持ちで過ごしていただける設計となっています。