臨床工学技士
瀬津 健太郎
仕事で大切にすること
高度医療を提供する大きな病院では、医療機器が一つの大きな柱となります。その医療機器の保守点検、生命維持管理装置などの管理を手掛けることが臨床工学技士の仕事です。仕事をする上では、医師や看護師などの他職種、透析を受ける患者さまなど、人と会話する機会が多くあります。また、臨床や教育で後進育成するのも大切なこと。そのため、コミュニケーションを大切にすることで、より良い医療を提供できると考えています。専門的な立場から伝えることもあれば、周囲から教わることもあります。自分の業務だけで完結するのではなく、視野を広げながら周囲に進言や助言できるよう心掛けています。
山大病院で働く思い
山大病院のように三次救急を提供する大学病院における臨床工学技士の活躍フィールドは、手術室や透析だけでなく、循環器や救命救急、腎臓内科など、多岐にわたります。国立大学病院として最新の医療機器を数多く揃えており、その保守管理に携わることができるのも仕事の魅力。補助循環用ポンプカテーテル装置もその一つです。私は手術室の業務を担当することが多いのですが、県内でも山大病院の心臓外科手術の症例数はトップだと思います。その中で私の目標は、自己研鑽を積み、地域医療に貢献することです。山口県医療の最後の砦といわれるほど、周囲に頼られる病院だからこそ、恥じない仕事をして信頼に応えられるよう努力していきたいです。
変わる山大病院について
再整備事業で改修工事を終えた手術室には、充分な電源容量があり、手術中の透析のためのフィルタ処理水まで完備されています。今は設備機器を管理する新しいME機器管理センターづくりを進めている最中です。再整備事業の中でも医療設備を守る要として機械設備に必要な電気工学やガス等の専門知識まで踏まえた提案ができるなど、医療と設備の橋渡し役となり病院の一助になれることも私たちの喜びです。今後も周囲と信頼関係を結び、コミュニケーションを大切にしながら、より良い設備環境を整えたいと考えています。
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