理学療法士
前原 達哉
仕事で大切にしていること
私は循環器疾患のある患者さんに向けた心臓リハビリテーションに携わっています。
患者さんと対峙する際には、心筋梗塞など急性疾患で入院される方、心不全で繰り返し入院される方など、それぞれの患者さん目線を大切にしながら、広い視野を持って関わるようにこころがけています。心臓リハビリテーションでは、多職種で包括的に介入することが重要となります。医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などとカンファレンスをしながら、患者さんのできない部分ではなく、できる部分にも目を向け、患者さんもチームの一員として一緒にリハビリテーションを進めることを大事にしています。
全国的にもトップクラスの治療実績を持つ山口県ですが、県内の心臓リハビリテーションの普及はまだこれからです。この分野を広めたいと取り組んでいます。
山大病院で働く思い
大学病院を選んだ理由は、「臨床」「教育」「研究」の全てが揃う施設だと感じたからです。
実際、働きながら大学院に通わせてもらえましたし、高度で先進的な医療を提供する施設であり、ハイレベルな教育や情報、大学病院でしかできない治療に触れるなど、高度な専門的な知識を吸収できています。さらに、挑戦しやすい環境があり、院内のコミュニケーションも充実しています。さまざまな研究に携われるだけでなく、実習生の受け入れや院内における心臓リハビリテーションの指導など教育面にも力を注いでいます。
また、特定機能病院である大学病院から地域の病院と協働して回復期や生活期につなげられることも大切だと考え、研修や研究会を企画するようにしています。
変わる山大病院について
再開発整備事業によりB棟1階から3階に移り、ADL室や小児リハビリ室をはじめ、心臓リハビリテーション室が完成しました。心電図をリアルタイムでモニタリングしながら有酸素運動を行えるエアロバイクを複数台設置し、集団運動療法ができる環境も整備されました。B棟9階の循環器内科病棟内にも心臓リハビリテーション室が設置され、多職種や患者さんとリハビリテーションを通じて気軽にコミュニケーションが取れる場所も用意されています。
今後は外来患者さん向けにも整備していくと同時に、山口県内における心臓リハの普及の中核病院として地域の皆さまに貢献できるよう努めていきたいと思います。
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