臨床検査技師
森重 彰博
仕事で大切にすること
臨床検査技師は、患者さんの血液や尿、組織などを扱う検体検査と、心臓・肺・血管・脳・消化器などの機能を評価する生理機能検査、そして検査のための採血などが主な仕事です。私は検体から抽出したDNA、RNAを用いた遺伝子検査を担当しており、患者さんと直接ふれあう機会は少ないですが、いつも、扱う検体の先に『患者さん』を意識して検査しています。正しい検査結果を提供することで最適な診療を支えて、皆さんに笑顔になっていただけるように、検査に対して責任と緊張感をもって取り組んでいます。
検査結果を注意深く観察することで異常を発見し、追加検査の必要性をすぐに担当の医師に伝えることで、患者さんの新たな疾患の早期診断に繋がることもあり、そのような時にはとてもやりがいを感じます。
山大病院で働く思い
臨床・研究・教育の距離が近いことが魅力です。熱心なスタッフが多く、お互いに刺激しあい、成長しあえる場所だと感じています。検査部は、2020年3月に臨床検査の国際規格である『ISO15189』の認定を取得したことで、国際的に認められた検査室になり、臨床・研究・教育に対する意識がさらに高まっています。
私自身も、血液内科の先生と『造血器腫瘍』の共同研究や、学生時代から専門として取り組んできた『がん遺伝子』の検査・解析に携わることで、山口から、世界をみすえた未来の医療の発展に貢献していけたらと考えています。
変わる山大病院について
検査部が移転して患者さんに喜んでいただけると感じることは、採血室が外来棟に隣接していることと、採血の待合室が広くなることだと思います。また、生理機能検査室と近くなることで、患者さんの導線が短くなることが嬉しいですね。最新の検査機器を導入することによる検査効率の向上や、検査時間の短縮にも期待しています。
環境の充実だけでなく、私自身も、知識や技術を大いに研鑽して、より良い医療を患者さんに提供していきたいと思います。
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