言語聴覚士
上田 紗世
仕事で大切にすること
食べること、話すことは、生きる喜びです。それを支えることが、言語聴覚士の喜びです。
私は、独りよがりでも一方通行でもなく、みんな同じ内容でもなく「患者さんと一緒に内容を選び、患者さん自身が『自分のために、こんな目的で行うんだな』と実感していただけるリハビリテーション」を追求しています。また、医療者と患者さんの垣根を越えて、気さくにお話ができ、感じたことは遠慮なく伝えていただける距離感も大切にしています。「今日は少しだけど、ゼリーを食べることができた」といったときに、患者さんの笑顔が見られて、一緒に喜び合えることが嬉しいです。
山大病院で働く思い
当院では、医療者がみんな「患者さんを一番に考えている」ことを日々の会話で感じます。患者さんとのあいだに、とてもあたたかい関係があり、職種を越えたコミュニケーションも気兼ねなく行えて、さかんです。様々な疾患や専門分野にふれ、勉強やスキルアップの機会が多いことも魅力に感じます。
現在、リハビリテーション部には様々なチームがあり、私は「飲み込み」を支えるチームに所属しています。週に1度のカンファレンスで多くの患者さんの評価ができる上、自分次第で、「呼吸器」や「栄養」など関連分野についても学べる環境で、さらに成長していきたいと考えています。
変わる山大病院について
このたび、1つしかなかったST室(言語聴覚室)が2つに増設されます。今までは予約が取りづらい状況がありましたが、より多くの患者さんをご案内できることを、とても嬉しく思います。入院中の方の場合、病室ではなかなか声を出せず、ST室でしかできないこともあるため、さらに内容を重視したリハビリをご提供できることも期待しています。
私自身は、疾患も生活スタイルもリハビリの目的も異なる患者さん一人ひとりを、さらにサポートできるスキルを向上させたいです。
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