作業療法士
井上 さやか
仕事で大切にすること
中学生のとき、祖父が脳梗塞で寝たきりになったんです。ところが、1ヶ月後にお見舞いに行ったら、元気に歩く姿にびっくり!「リハビリをした」と聞いて、初めて存在を知り、日常生活も支える作業療法士になろうと決めました。
患者さんは、急なケガや病気をきっかけに落ち込んだり、病状の変化に一喜一憂してしまうことが多くあります。私は、今までの生活スタイルや価値観、その人らしさを理解して、「心」にも寄り添いたいと考えています。リハビリの内容も、一方的に提案するのでなく、患者さんの声に耳を傾け、納得の上で同じ目標に向かって進むことを大切にしています。
山大病院で働く思い
当院は、あらゆる分野の疾患を総合的に診療し、高度医療を提供して先進的な治療を行う役割の特定機能病院です。自分の興味のある分野を任せてもらえて、研究や発表をする機会も多くあります。私は「慢性疼痛」を学びたいと思い、勉強会や研修会に参加して、病棟では疼痛の患者さんのカンファレンスにも参加させていただきました。日々、新しい医療や技術に対して、それに応じたリハビリアプローチを改良していけるように、自分自身のアップデートをめざしています。
現在は、育休から復帰して時短勤務中ですが、そのうち資格取得にチャレンジしたいと考えています。
変わる山大病院について
2022年の9月頃に、リハビリテーション室も改築される予定です。新しい作業療法室では、小児用の訓練スペースや、日常生活動作の練習を重点的に行えるスペースが設備される予定です。離床期から「自宅退院」を目指して回復できる環境が整うため、今まで以上に、充実したリハビリが提供できると思います。同時に、当院では年間1万7000人以上の患者さんが作業療法室にお越しになる中で、さらに「人」対「人」の関係を大切に、一人ひとりに寄り添う、あたたかいリハビリテーションをめざします。
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