仕事で大切にすること
私が大切に思うのは、ワクワク楽しく働くことです。楽しく働くには、創造性:クリエイティビティな仕事をすること。主体性:自ら興味を持ち取り組むこと。協調性:独りよがりにならず、周囲と協力、役割分担することが大切。創造性、主体性、協調性の3つを大切にしています。さらに、そのベースにあるのは、敬愛の心です。新人時代、どうすれば患者さまやご家族さまに信頼していただき、期待に応える仕事ができるだろうかと考えた時、周囲のさまざまな専門性を持つ職員の皆さんがいるからこそ、自分の仕事ができるのだと気づかされました。皆さんの信頼を得るためにも、周囲の方を敬うことを大切にしようと、病院長に就任した今も同じ気持ちでいます。まわりにいる皆さん一人ひとりに楽しく輝いていて欲しいと思っています。
山大病院で働く思い
山口大学病院には、「山口県唯一の特定機能病院として、安全・安心かつ良質な医療を提供する」「大学病院として、研究や人材育成、教育を行なう」という使命があります。診療・教育・研究の大きな3つの使命を達成するには、理念や基本方針が重要です。それも、額縁に入れて飾るだけでなく、全職員が意識しながら日々活用することが大切です。そこで、2023年に新しい理念や基本方針を策定しました。掲げたのは、「一人ひとりの健康と安心の探求と実現」という理念。患者さま、ご家族さま、職員一人ひとりの健康を願うとともに、安心して医療を受けていただき、地域社会で暮らしていただけるよう探求心を持ち、その実現に努めるとともに、目の前の患者さまだけでなく、その方のご両親、配偶者、お子さま、ご近所の方など、一人の患者さまが抱えるコミュニティまで思いを巡らせながら、プロフェッショナルとしての医療を提供してまいります。
変わる山大病院について
ここ数年で大きく変わった山口大学病院は、今後も大きく変わります。ソフト面、ハード面ともに変わりゆく中、大きな影響を与えたのは新型コロナウイルス感染症でした。感染拡大で各地の大学病院や基幹病院が外来診療や手術の中止、停止に追い込まれる中、山口大学病院は一度もそれがなく、特定機能病院の役割を果たすことができました。そのいちばんの理由は、医師やコメディカル、何より患者さまが病院機能を失うことがないよう一緒に戦ってくださったことです。社会的大問題となった未曽有の危機に対し、全体で力を合わせて、主体的に専門性を発揮し、組織として経験を積めたのは、互いに尊重し、協力し合い、プロフェッショナルリズムを発揮できたからだと自負しています。また、第二期の再開発整備事業に取り組む全国でも最初の国立大学病院として、新病棟A棟の新設、B棟の改築を進め、2024年より外来棟の工事に入ります。再開発整備事業は、未来に向けた持続可能な先端医療や感染医療ニーズに応じた医療体制を整える事業であり、次の20年、50年を見据えた上で、病院が果たすべき役割を継続し、持続的に地域に貢献するために不可欠な事業です。最先端医療を導入し、世界に発信していく医療、日本や世界をリードする医療につなげたいと考えています。
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