診療で大切にすること
地域の医師として皆さんのお役に立てること、そのためにできる限りの力を発揮することを大切にしています。
睡眠外来を始めた当時は、世の中に「睡眠障害」が知られていませんでしたが、今では、検査や治療が必要な方に、気軽にご相談いただけるようになりました。なお、当院は予約制をとっておりません。そのことでお待たせすることもありますが、患者さんにとって『時間に制約されるストレスがなく、具合いが悪いときにはいつでも行ける』診療所をめざしています。
地域医療を担う思い
医院を継いだときに「病気を診るだけではだめだ」と痛感しました。患者さんもそのご家族も、介護保険や障害者福祉についてご存じない方が大半です。そういう私も、デイサービスとデイケアの違いも知りませんでした。そこで、市役所の方やケアマネージャーさん、訪問看護師さん、在宅介護の支援者さんが集まる会合で学び、関係を築きました。今は地域の医師として「こんな制度もあります」「こんな方をご紹介しましょう」というご説明も行うと共に、精神科医という立場で宇部市の障害者支援も行っています。
山大病院とのつながり
地域の医師が「これはいかん」と思った時に、大学病院で診ていただける安心、逆に「退院後は任せよう」と紹介いただける信頼を感じます。宇部市医師会と大学病院の先生方で年に一度、会合をひらいてお互いの顔がみえることもいいですね。
一方、大学病院は地元の誇りです。新しい研究結果や論文の発信、優れた医師の輩出にも期待しますので、そのためにも、先生方や学生の皆さんには、どうかゆとりのある環境で取り組んでいただけたらと願っております。
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