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あるべき姿を常に描いて、地方を元気づけるような日本一の大学病院をめざす 副病院長 谷澤 幸生

20年の歳月を経て再整備へ

20年の歳月を経て再整備へ

 そもそもは、耐震補強の問題が浮上したことが、今回の再整備計画のきっかけでした。当初は改築を検討していたのですが、見積もると仮設病棟の建設だけで数億円、引っ越しの費用も含めると相当額が必要と分かり、「新しく建ててはどうか」と声が上がったのです。前回の整備から20年以上が経過し、診療においても、教育においても随分と変化しているのに対して、「今の医療に見合う施設を」というニーズもありました。

 そこへ、幸いにも当時、新設を含む全国の大学病院の再整備が終わって、「次の1番目」となれる可能性が出てきたこと、経営が順調に推移していることが、追い風となりました。「単なる耐震補強でなく、次の飛躍のために投資しよう」「今やらなければ、遅れてしまう」と一致団結して、事務方や大学本部とも、慎重な上にも慎重に、綿密な財政計画を立ててスタートしたのです。


あるべき姿と将来を見据えて

 2009年(平成21年)、第1回目の検討会の開催以降、山口大学病院として何を強化すべきか、随分とディスカッションしましたね。

 たとえば、新病棟には手術室や救急部門、小児科、ICUが入りますが、手術室は計画後半になるまで議論された記憶があります。現病棟で一番新しい上、移設に最も費用がかかるのです。しかし、手術は年々高度化して件数も増加しており、この先20年、30年…で考えたとき、改修や改造では限界があると判断され、再整備が決定しました。

 診療科の配置や手術室へのアクセス、ベッド数、個室の数など、各論においても検討を重ねて、学問の府として必要なオーディトリアムの建設も、災害対策とともに計画に盛り込まれました。

あるべき姿と将来を見据えて

医療人の教育と研究の充実

医療人の教育と研究の充実
医療人の教育と研究の充実

 また、新病棟に入らない部門も、再整備を通して環境が充実します。「医療人育成センター」では、スペースの拡張によって、分散していた機能が集約され効率化できるだけでなく、学生や職員にとって快適な空間を提供できる予定です。

 施設の充実にあわせ、医療人育成の核である大学病院として、県内の教育病院と一緒に専門医育成システムをつくっていく中で、プログラムの管理機能を含む支援体制も強化したいと考えています。

 もちろん、地域医療、男女共同参画、コメディカル育成といった事業にもさらに力を入れ、色々な可能性の中で、一人ひとりが適性を生かし、目標をもってキャリアを伸ばしていけるように助言や支援を行ってまいります。

 「山口大学病院へ行けば、夢がひらける!」と多くの“未来の卵”に期待されるような取り組みを計画しています。


理想の大学病院を目指して

 今、地方の大学病院はどこも大変な状況です。だからこそ、職員が意欲を高め、心をひとつにして、「山口大学病院は、日本一になるぞ!」というくらいの明るく前向きな気持ちで頑張っていけたらと思います。そういうシンボルの一つが新病棟の建設であり、きれいで立派なものができる、それを起爆剤にして、みんなで元気を出して、周囲も元気づけて、患者さんにも元気になってもらって、地域から全国へとその輪を広げていきたいのです。

 若い人に対しても、人手不足といわれる地方であるからこそ、逆に大きなチャンスがあると気付いて欲しいですね。自分の能力を発揮でき、周囲も一生懸命に支援する、そういう土壌があるわけです。

 HPや広報誌を通して、これからも随時情報を発信していきますので、どうぞ再整備事業の目指すもの、これからの未来に、ご期待とご協力をいただければ幸いです。

あるべき姿と将来を見据えて

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